建築でコンピュータ、する?
2024年12月 3日(火) 04:48 JST
当研究室では建築構法を研究しています。ただし、現代的な手法・技術を採用することを重視しており、「建築に関係してコンピュータを積極的に応用すること」のみを約束事にしています。構法研究の枠を超えて、意匠から施工まで分野を問わずに研究対象としています。
ここ10年ほどはアルゴリズミックデザインといわれる建築デザインに情報処理技術を応用することを試行してきました。設計コンペにも定期的に参加しています。
設計から施工、保全までコンピュータの能力をフルに活用することはBuilding Information Modeling(いわゆるBIM)そのものでは?と指摘されることもあります。BIMという用語ができるずっと以前からこのような研究を継続してきているので、「BIMの研究室」といわれると若干違和感ありますが、当たらずとも遠からずといったところでしょうか。タームとしてComputer Integrated Construction(CIC)を使っていた頃もありますし、Building Object(部品概念)に関するレポートを多数報告していた時期もあります。
最近は、ロボットや自動制御加工機の研究にも取り組んでいます。インテリジェントな加工機で職人技を再現する人工技能研究に力を入れています。ソフトウエアからハードウエアまで、多くの技術要素を研究室内でオリジナルに実装しています。企業との共同研究開発にも積極的に取り組んでいます。
ゼミは毎週1回(全員)が原則ですが、テーマ・チーム別にもう1回設定しています。例えば、B4向けに、春季のゼミではCAD演習および計算機言語を用いた空間の数値モデリング基礎を講習会の形で実施しています*0。入室前に計算機言語の知識が少しでもある方が望ましいですが、経験のない学生でも春期のゼミに積極的に取り組めば基礎的な素養は身につけられるよう工夫をしています。
大学院生はC/C++言語、OpenGL講習(以上M1向け)などを学びますが、これらはリレーショナルデータベースの基礎と応用に関する講義(「建築生産情報論」)の中で取り扱っており、ここまで習得すれば修士研究での検証用プロトタイプシステムの開発が自力で出来ます。*1。
*0
2017年より「建築生産設計(4年)」の講義に組み込みました。*1
「建築生産情報論」(修士・春期)での関係データベースの学習に連動してC/C++言語、OpenGLなどを学びます。ゼミ院生は必修です。また、3年の「建築情報処理」という講義でC言語が学べるようになりました。入室希望者はこの講義を履修しておくことをお勧めします。
ここにあげているものは参考程度にしてください。各自の研究テーマはゼミでの発表と指導の繰り返しから自然と決定されます。以下のリストに限定されません。(平成28年度予定)*2
*2このリストは数年に1回更新するのみなので、最近の研究活動については上部メニューの「研究報告」や「既発表研究成果とデモ」、右メニューの「記事カテゴリ」を併せて参照ください。
熱意や勤勉さは当然ですが、他に次のような希望を持つ学生を歓迎します。
もうひとつ付け加えさせてください。
短い時間でたくさんのことを学ばなければなりませんから、自己主張の強すぎる人や跳ねっ返り屋さんは時間だけが過ぎていってしまいます。教えられることは山のようにあります。スポンジのように吸収(学習)できる人に来て欲しいと思います。
研究室訪問は事前に連絡があればデモなどの準備がスムーズです。
hirasawa@faculty.chiba-u.jp (スパム防止のため全角になっています)
〒263-8522
千葉市稲毛区弥生町1-33
千葉大学大学院融合理工学府創成工学専攻 建築学コース 平沢研究室
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ご注意:2014年8月より従来の工学部10号棟に戻っています。工学部10号棟の位置は上のリンク先の地図で確認してください。 連絡先(住所等)は変更ありません。
他大学からの院受験を歓迎します。院試対策のためにも研究室訪問はお早めに。詳細はこちら。入室して最初に学ぶ知識と技術については下記リンク1~3を参考にしてください。
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